SDカード、microSDカード、USBメモリなどの外部ストレージをVHD(仮想ハードディスク)化してPCの内部ストレージ容量不足を解消する方法を紹介します。
PCの容量不足
5年くらい使っているSurface Pro 3の内部ストレージ(SSD)容量不足がずっと気になっていました。256GB中、空き容量は大体いつも2~15GBくらい。
過去に一度microSDをVHD化して使おうとしたのですが、microSDスロットが埋まってしまうと困るのでそのときはやめました。
その後不要ファイルをこまめに消したりと色々対処していましたが、Lightroomのカタログがどんどん増えていき、そろそろ限界だと感じて今回microSDのVHD化をすることにしました。
ノートPCやタブレットPC利用者の中には似たような状況の人がいると思うので、参考になるかと思います。
VHD(仮想ハードディスク)とは
VHD(仮想ハードディスク)というのは、ディスクの指定した領域をハードディスクのように利用できるようにする機能です。
今回はmicroSDのストレージをVHD化し、Surfaceに常時接続(挿しっぱなしに)しておくことにします。
microSDをVHD化することでPCの内部ストレージとして認識されるので、データを置くだけでなくソフトをインストールできるようになります。
写真や動画・音楽などのデータを置くだけの場合はVHD化をする必要はありません。
注意
SDカードはあくまでもデータを一時的に保存するためのものであり、ハードディスクと比べて衝撃に弱いらしいです。
そのため恒久的に利用するには向いていないようなので、外部HDDやクラウドストレージにバックアップをとっていない大事なデータなどは置かないようにしたほうが無難です。
また、この記事の内容を実行する場合は、自己責任でお願いします。
microSDをVHD化する方法
大容量のmicroSDを用意する
まずはVHD化するmicroSDを用意します。
私はSandiskとシリコンパワーの128GBのものを利用しています。
どちらも2000円以下で買えてレビューもなかなか良く、実際使った感じも問題なかったのでおすすめです。
microSDは偽物も多いようですが、Sandiskやシリコンパワーは公式サイトで製品登録ができるので確認しやすいと思います。
▼実際に使っているmicroSDです。
microSDをフォーマットする
PCにmicroSDを挿入し、スタートメニューから[ディスクの管理]を起動します。
microSDを選択し、[右クリック]-[フォーマット]をクリックします。
フォーマットウィンドウが表示されます。
ファイルシステムを[NTFS]にして、[OK]をクリックします。
警告が出ます。[OK]をクリックして次に進みます。
フォーマットが完了します。
VHDファイルを作成する
[操作]-[VHDの作成]をクリックします。
VHD作成のウィンドウが表示されます。
ここでは以下のように設定しました。
- 場所:microSD(ここではD)
- ファイル名:SD_VHD.vhd
- 仮想ハードディスクのサイズ:118.5GB(microSDの空き容量に合わせて設定)
- 仮想ハードディスク フォーマット:VHD
- 仮想ハードディスクの種類:容量固定
[OK]をクリックしてVHDの作成に進みます。
ウィンドウ内下部に進捗情報が表示されます。
仮想ディスク(下の画像ではディスク2)の作成が完了しました。
ディスクの初期化
ディスク2の上で[右クリック]-[ディスクの初期化]をクリックします。
GPTを選択し、[OK]をクリックします。
ディスクの初期化が完了しました。
シンプルボリュームの作成
ディスク2の未割当領域を選択し、[右クリック]-[新しいシンプルボリューム]をクリックします。
シンプルボリュームウィザードが表示されます。
[次へ]をクリックします。
ボリュームサイズを指定し、[次へ]をクリックします。
ドライブ文字(ここではE)を指定し、[次へ]をクリックします。
パーティションのフォーマット設定をします。
以下の設定をして、[次へ]をクリックします。
- ファイルシステム:NTFS
- アロケーションユニットサイズ:既定値
- ボリュームラベル:任意の名前(ディスクの名前としてPCをに表示されます)
シンプルボリュームの作成が完了しました。
ディスク2に「ボリューム(E)」が作成されています。
ボリュームラベルを変更したい場合
ボリュームラベルを変更するには、[右クリック]-[プロパティ]でプロパティを開きます。
任意の名前を入力し、[適用]、[OK]をクリックします。
PC起動時にVHDを自動でマウントさせる
作成したVHDは自分で起動しなければ使うことができません。PCを再起動する度に手動で起動しなくてはいけないので、PC起動時にVHDを自動でマウントさせる設定をします。
いくつかやり方はあると思いますが、ここではmicroSD内に作成したvhdファイルのショートカットをスタートアップに登録します。
vhdファイルを選択し、[右クリック]-[ショートカットを作成]でショートカットを作成し、以下のフォルダに移動します(ユーザー名のところを変更してください)。
[C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup]これでPC起動時に自動でVHDがマウントされるようになりました。
VHDの読み込み/書き込み速度
▼SDカードフォーマット直後
▼VHD化直後
VHD化することによる読み書き速度の変化はほとんどないと思います。
VHDの活用
VHDの活用事例です。
- ソフトのインストール
- マイドキュメント
- マイミュージック
- GoogleDrive
- Dropbox
- AmazonDrive
さいごに
作業自体は簡単なので、気になる方はやってみてください。
Comments